町田こひつじ幼稚園のホームページです。

毎年年長児が卒園記念製作のつぼ作りをしています。
京都から陶芸家の太田哲(おおたとおる)先生に来て頂き、指導をお願いしています。
子ども達は昨年の年長さんが作っているのを見ていたようで、
つぼ作りについては知っていたようです。
哲先生から「慌てないで丁寧に作りましょう。
たくさん早く積み上げる競争ではないよ」と話しがありました。
そして、どのように作っていくのか説明を聞き、活動に入りました。
一日目が一番大変ですが、少しずつ「大変から楽しい」に変わっていくと思います。

一日は底の部分と数段積みました。
このつぼ作りは土粘土をヘビ状(紐状)にし、土台に一段積むごとに、
自分の指で外側も内側もしっかり接着させていきます。
これを一定の高さ(約40㎝)になるまで続けるので、とても根気が必要となります。
少しずつ高くなっていくと、楽しみながらも集中して取り組む姿が見られます。
型については3パターンの型を黒板に描いていただきました。
そして、つぼを広げたい時、つぼめたい時はどのようにするのか教えていただきました。
子ども達はわからないと「哲先生!どうやるの?」と先生を呼んでいました。
一日一日ヘビを作るのが上手になり、接着の仕方も覚えて職人さんのようです。
今年は製作するのが早く三日間で仕上げた子どもがだいぶいました。
最終日(四日目)には哲先生から「つぼ作りはどうだった?楽しかったか?」
と聞かれると子ども達は「うん!楽しかった!!」
と達成感に満ちた顔で応えていました。
哲先生から「みんなすごーく頑張ったね」と褒めていただき、
子ども達はとても嬉しそうでした。
最後は哲先生に「ありがとうございました」としっかり挨拶をしていました。

初めてのつぼ作りでしたが、子ども達は意欲的で集中し、
また楽しみながら活動していたのが印象的でした。
つぼについている自分の指の跡をこれから先、
何かあった時に見て、幼稚園の時にこれだけのことが出来たことを思い出し、
元気を出し、勇気をもって前に進んで欲しいと思います。
そして一生の宝物にして下さい。